連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.46 トライアンフTR4

トライアンフというブランドは、スポーツカーファンにとっては有名なブランドであるが、その歴史についてはあまり語られたことがないように思う。そもそもはドイツ生まれのジークフリード・ベットマンによって興されたメーカーである。もっとも始めは自転車の輸入、やがて自転車の製造にステップを進め、1902年にはオートバイの製造に着手。そしてその11年後、彼はドイツ生まれでありながら、コヴェントリー市の市長に選出されるのである。1918年にはイギリス最大のオートバイメーカーにのし上がる。自動車の生産は1921年に始まった。独自のエンジンを設計して自社製のエンジンに切り替えるのは1937年のこと。これを設計したのは1934年にトライアンフに加入したドナルド・ヒーレーである。

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