アニメ制作会社の社長やスタッフに、自社の歴史やこれまで手がけてきた作品について語ってもらう連載「アニメスタジオクロニクル」。多くの制作会社がひしめく現在のアニメ業界で、各社がどんな意図のもとで誕生し、いかにして独自性を磨いてきたのか。会社を代表する人物に、自身の経験とともに社の歴史を振り返ってもらうことで、各社の個性や強み、特色などに迫る。第17回に登場してもらったのは、TROYCA の長野敏之氏。プロデューサーの長野氏、撮影監督の加藤友宜氏、演出家のあおきえい氏という3人体制で、独自の歩みを続けるアニメスタジオだ。そんなTROYCAの「順調過ぎた」という10年間を振り返ってもらうとともに、“TROYCAらしいフィルム”の正体に迫った。