ブライアン・リスターがリスター・モーターカンパニーを設立したのは1954年のことである。彼自身、コンストラクターであると同時にレーシングドライバーでもあり、戦後まもなく故郷のケンブリッジにCambridge 50 Car Clubという自動車クラブの共同創設者となる。そしてここで知り合ったのが後に彼が作る最初のレーシングカーをドライブして見事に優勝を遂げるアーチー・スコットブラウンであった。リスターが最初に作ったマシンは、クーパーにヒントを得たコンベンショナルなモデルで、MGのエンジンをチューブラーラダーシャシーに載せたものであった。