愛のスカイラインNISMO【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】

8月8日、日産自動車は突如スカイラインNISMOを発表した。横浜の日産グローバル本社内、日産ホールの壇上には2台のクルマの姿があった。1台は言うまでもなく、今回の主役スカイラインNISMO。もう一台は1963年デビューの2代目スカイライン。いやもっと正確に言わねばならない。1964年にグロリア用の直6ユニットを与えられて第2回日本グランプリに挑み、純レーシングカーのポルシェ904を抜いて喝采を浴びた伝説の54A型である。半世紀以上の時を経て、あのデッドヒートに演出的背景があったことはすでに知られているが、まあ無粋なことを言わずに、欧州のトップコンテンダーにニッポンのクルマが一泡吹かせた物語として受け止めようではないか。

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