アニメ制作会社の社長やスタッフに、自社の歴史やこれまで手がけてきた作品について語ってもらう同連載。多くの制作会社がひしめく現在のアニメ業界で、どんな意図のもとで誕生し、いかにして独自性を磨いてきたのか。会社を代表する人物に、自身の経験とともに社の歴史を振り返ってもらうことで、各社の個性や強み、特色などに迫る。第3回に登場してもらったのは、スタジオジブリで2年前まで広報部部長を務め、今はスーパーバイザーとして後進の指導に当たっている西岡純一氏。広報という立場で会社の成長を見守ってきた西岡氏にスタジオジブリの話を聞くと、“日本が世界に誇るジブリ”というパブリックイメージとはひと味違った新しいジブリ像が見えてきた。