ファセルは、”ウール・エ・ロアール金属加工所”を意味する「Forges et Ateliers de Construction d’Eure-et-Loir」の頭文字を取ったもので、 フランスのブロンザヴィア・インダストリー(現存する)の子会社として1939年に誕生した。親会社であるブロンザヴィア・インダストリーは今も昔も航空機関連部品を製造しており、ファセルは鉄や合金加工した航空機部品製作を受託していた。戦後も航空機部品製作は受託していたものの、発注量が減ったことへの対応策として、新規ビジネスとして自動車のボディ製作を行うことになった。