フェラーリ288GTO、F40、F50に続く、21世紀への新たな一歩として2002年のパリモーターショーで発表されたのが、エンツォである。Ken Okuyamaの名で知られるピニンファリーナの奥山清行氏が手がけたボディワークには、当時最新鋭のTipo F140B 6.0L V型12気筒エンジンと専用開発の6速自動変速機が組み合わせられ、創業者の名にふさわしい圧倒的なパフォーマンスを発揮する。元々399台という限られた台数のみ生産予定だったが、2004年にローマ法王ヨハネ・パウロ2世のために、1台のエンツォが追加生産された。