1983年にデビューしたY30。空力と機能を追求しながら高級車としての風格を感じさせるスタイリングや、ゆとりとやすらぎの移動空間を目指したインテリア、しなやかでゆったりとした乗り心地を実現する新開発サスペンションなど、注目する部分はじつに多い。しかし、最大のトピックは国産量産車初のV6エンジンを搭載したこと。当時のセドリックのカタログには「V6こそ高級車の証」、グロリアのカタログには「世界の名車はV」とあるように、メーカーがV型エンジン搭載を最大のアピールポイントとしていたことが手に取るように分かる。