このように、初代に続いて2代目でも劣勢に立たされたレパードだったが、高級パーソナルクーペとしての資質は十分に備えていた。2ドアクーペのボディはボクシーかつ端正なデザインで、全車V6となったエンジンは日本初の4カムDOHCのVG30DE型のほか、2LターボのVG20ET型を搭載。超音波でサスペンションの減衰力を自動的に切り替える「スーパーソニックサスペンション」や、スポーツモード付きパワーステアリングなどの電子技術も取り入れられた。こうして、当時の日産の技術が詰め込まれたレパードは、クルマとしての魅力だけでなく、テレビドラマ「あぶない刑事」の影響もあり、後にブレイク。現在ではハチマル車を代表する車種となっている。