加えて、この6M‐G型エンジンの最上級グレードとして用意された3.0GTリミテッドには、エレクトロ・マルチビジョンという強力な武器も手にしていた。世界初の装備は加速するハイテク時代を象徴するアイテムとして、大きな注目を集める。後に高級車の三種の神器とも言われた本革、マルチ、サンルーフはここから始まったのだ。また、1983年のマイナーチェンジ時に採用された世界初の電子制御サスペンション「TEMS」も後期モデルの特徴。オート/ソフト/スポーツの3パターンでショックアブソーバーの減衰力を自動で切り替えるこのシステムは、電子テクノロジーの申し子ソアラを物語る重要なアイテムだった。
