耐久レースから学んだ燃費効率【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】

マツダはメディア対抗ロードスター4時間耐久レースを、初代ロードスター発売の1989年から開催している。車両はマツダが用意し、メディア関係者のチームがそれをお借りして参戦するスタイルだ。チームは雑誌やWeb、ラジオ、TVといった媒体ごとに組み、そこの編集者やスタッフ、あるいは寄稿・出演しているモータージャーナリストやレーシングドライバーも乗るので、ドライバーのスキルはバラエティに富んだものになる。だが、使用できる燃料に限りがあって燃費をキープしつつ可能な限り速く走ることを工夫したり、助っ人的な強力なドライバーがいるチーム、前年の成績優秀のチームには数分のピットインを義務づけるハンディキャップなどがあるため、ドライバーのスキルだけでは勝敗が決まらないのが面白いところ。だからこそ盛り上がり、30年以上にわたって開催され続けてきているのだ(1991年だけ未開催)。

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