1966年のジュネーブ・サロンで初めて公開されたランボルギーニ・ミウラP400のインパクトは、並々ならぬものがあった。それは、他のどの車とも似ていない、高性能車のデザインにおけるパラダイムシフトを示すものであった。マルチェロ・ガンディーニが27歳のときに手がけた華麗なデザインは、当時の若々しさを表現している。猛牛の角をモチーフにしたとされるドアの形状など、細部に至るまで美しいスタイルが施されている。ミウラは、官能的でありながら筋肉質な、完璧な自動車のシルエットを誇っていたのだ。おそらく世界が初めて目にした真のスーパーカーとして、ミウラの性能はそのルックスに見合ったものであった。